研究課題/領域番号 |
16K15302
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
木澤 義之 神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (80289181)
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研究分担者 |
森田 達也 聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床教授 (70513000)
吉田 沙蘭 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (70636331)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | アドバンス・ケア・プランニング / 行動経済学 / 緩和医療学 / 意思決定 / バイアス / フレーミング / アドバンスケアプランイング / 医療・福祉 / 行動学 / 経済学 / 社会学 / 倫理学 |
研究成果の概要 |
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)への準備状態が生命予後の伝え方やACPに関する説明のフレームによりどう異なるかを調査した。生命予後の伝え方に関しては「予後はわかりません」と伝えることは好ましくないと考えられた。「平均値および範囲を伝える」、「予後曲線のグラフを用いて伝える」、「Performance statusの変化を示すグラフを用いて伝える」はいずれも同等だった。フレーミングとしては損失フレーム(ACPをしておかないとこんな困ったことが起こるかもしれません)をしたほうが、利得フレーム(ACPをするとこんないいことがあります)よりも、ACPが促進されて不確実性が減ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
予後の伝え方としては、「予後はわかりません」と伝えることは好ましくない。「平均値および範囲を伝える」、「予後曲線のグラフを用いて伝える」、「PSの変化を示すグラフを用いて伝える」はいずれも同等だった。フレーミングとしては損失フレーム(ACPをしておかないとこんな困ったことが起こるかもしれません)をしたほうが、利得フレーム(ACPをするとこんないいことがあります)よりも、ACPが促進されて不確実性が減る可能性が示唆された。今後はこの行動経済学の知見を取り入れたACPのプログラムを開発し、その患者/家族に対する効果を検証する必要がある。
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