研究課題/領域番号 |
16K15313
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
山内 圭子 久留米大学, 医学部, 講師 (50304514)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 乳がん / 意思決定 / 乳癌 / 乳がん女性の配偶者 / 治療に関する意思決定 / 医療に対する自律性 / 意思決定役割 / 満足度 / 社会医学 / 行動学 / 医療の質 |
研究成果の概要 |
乳がんと診断された女性が遭遇する意思決定の特徴をアンケート調査で探索した。がんの治療に関する決定は、乳がんの診断を受けた女性にとって優先順位の高いものであるが、決定の多くは治療以外の事柄であった。乳がんの女性は、他の慢性疾患の女性に比較して、治療に関する意思決定時に、医師に親切な態度や自信のある態度を求める割合が高かった。また、健康な女性は、高血圧になった場合よりも乳がんになった場合に、より積極的に治療選択に関わりたいと考えていた。これらの結果は、医師とのかかわり方などのサポートにより、乳がんと診断された女性が治療方法の選択を含めた意思決定を円滑に行えるようになることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳がんを診断された女性の療養生活は、告知とともに始まる幾つもの意思決定を基に築かれている。本研究は、求められる決定が、術式や術前・術後の治療法の選択といった治療に直接関係するものから、治療効果に影響すると考えられる仕事や家族のことなど、その具体的な内容を抽出した。また、乳がんの診断を受けた女性の意思決定の特徴を、乳がん以外の慢性疾患を持つ女性との比較、健康な女性を対象とした疾患シナリオを用いた調査から明らかにした。これらの結果は、乳がんの診断を受けた女性が円滑に意思決定を行うサポートを行い、療養生活の質の向上を促すシステム作成の基盤になると考える。
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