研究課題
挑戦的萌芽研究
セロトニントランスポーターのC末端欠損変異体(SERTΔCT)に注目して、小胞体ストレス緩和作用を持つ薬物の検索方法の開発を試みた。ハイコンテント顕微鏡を用いることSERTΔCTの凝集体形成を一つの細胞レベルで計測する方法も開発した。これらの方法はERストレス緩和作用を持つ薬物の多検体検索を可能とする。本方法を用いて、シグマ受容体アゴニストのSKF-10047を同定した。SKFの作用機序の検討から新たなERストレス緩和に関与する因子としてsynttaxin3がとして同定された。
膜輸送活性化薬物に感受性の高い性質と持つSERTΔCTをセンサーとして用い、さらに、イメージングを駆使してハイコンテント顕微鏡を用いたERストレス緩和薬物の検索方法を独自の視点から開発した。今後、ERストレス緩和作用を持つ薬物が多量、網羅的に検索することが可能となった点で、学術的・社会的意義がある。本研究成果を通して、ERストレス関連疾患の新たな治療薬物が明らかとなるだけでなく、標的となりうる新規シャペロン機構の同定が可能となる。このことから、ERストレス病克服への新たな治療戦略の潮流が起こり、増加の一途をたどる認知症や糖尿病などの国民病への対策にも寄与すると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 10件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (43件) (うち国際学会 10件、 招待講演 3件)
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