研究課題/領域番号 |
16K15332
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
財満 信宏 近畿大学, 農学部, 准教授 (40455572)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 分子イメージング / ハイパースペクトラルイメージング / 質量分析イメージング / 分光イメージング法 / 分光イメージング / 脂質 / 動脈硬化 |
研究成果の概要 |
日本人の死因の上位を占める疾患の原因となる動脈硬化症は、動脈壁内にコレステロールが蓄積することを特徴とする。我々は新たなタイプの動脈硬化病巣として、コレステロールエステルではなく、中性脂肪が蓄積するタイプの動脈硬化巣(中性脂肪蓄積心筋血管症)を発見した。中性脂肪蓄積心筋血管症は不明な点の多い病態であり、多くの知見の収集を必要とする段階であるが、現時点では、一般的な病態検査機関で中性脂肪蓄積心筋血管症と通常の動脈硬化病巣を区別するのは極めて困難である。本研究は、両者を区別するための手法の確立のために重要な技術基盤となる脂質の選択的な可視化に取り組み、これが可能な可能性をしめした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中性脂肪蓄積心筋血管症は、4-5万人の患者がいると推測されている病態であるが、不明な点が多く、多くの基礎的な知見を必要とする状況にある。これまでに大規模な病態検査で中性脂肪蓄積心筋血管症を区別する手法が確立されていないことが、病態理解の障壁になっていた。本研究では、一般的な病態検査機関においても中性脂肪蓄積心筋血管症を検出することが可能であることを示した。これは病態理解を進めるための研究の基礎的な基盤となるものである。
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