研究課題/領域番号 |
16K15342
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
渡部 浩司 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (40280820)
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研究協力者 |
田代 学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 放射線被曝 / 医学物理学 / PET / 放射線防護学 / 核医学 / 内部被ばく / 放射線 |
研究成果の概要 |
PETを用いたマイクロドージング(PET-MD)試験により、新規薬剤の開発期間が大幅に短縮されることが期待されている。PET-MD試験では、最初に、投与した放射性薬剤による被験者の内部被曝を評価し、試験薬の安全性を確認する必要がある。従来、内部被曝量は、動物実験から類推するという方法が使われてきたが、この方法は、種差を無視しており、また、個々の被験者の個人差を考慮していないという問題があった。本研究では、小型な個人線量計を複数、被験者体表面に設置し、個人の内部被曝を直接推定する方法を開発した。本方法の検証のために、ファントム実験を行い、体内の放射能量および内部被ばく量を求められることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、 PET MD 試験のみならず、一般的な核医学検査において内部被曝を評価する方法として普及する可能性を持つ。近年、 「テーラーメード医療」と称して、一個人の特性に即した医療を提供しようという試みが広がってきたが、内部被曝評価に関しては、薬物分布をげっ歯類の実験データから推定するなど、一個人の本当の被曝量の推定を行なっているとは言い難い。本研究で開発した方法を用いることにより、個々人の違いを考慮した正確な内部被ばく量の推定を可能とする。さらに、個人線量計は安価であり、被検者に対する侵襲性がまったくないという特徴を持っており、今後の核医学検査の標準的な手法になりうるであろう。
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