研究課題/領域番号 |
16K15364
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
金山 敦宏 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門, 助教 (30376602)
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研究分担者 |
加來 浩器 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 防衛医学研究センター 広域感染症学・制御研究部門, 教授 (40431499)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 髄膜炎菌 / 保菌 / 疫学 / 感染症 / 集団 |
研究成果の概要 |
わが国において、健康な集団生活者における髄膜炎菌保菌率は十分明らかにされていない。そこで、全寮制大学AおよびBで咽頭の保菌調査を実施したところ、大学Aにおける保菌率は0%(20名中0名)、大学Bでは計264名(70%)が参加し、陽性者は1回目参加者257名のうち1名(0.4%)、2回目参加者97名のうち2名(2.1%)と判明した。分離培養された2株は莢膜非産生で異なる遺伝子型、残りの1検体からは莢膜ctrA遺伝子が検出された。以上から、健常者では莢膜非産生株が検出されやすい傾向があることや、陽性者3名は異なる経路から保菌に至ったことが推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
髄膜炎菌感染症発症の前段階である、咽頭における髄膜炎菌の保菌については不明な点が多く、特に平常時の保菌率についての知見は限られている。本研究は、全寮制大学における健康な学生の保菌率が低いレベルにあることを示した。また、分離菌株の特徴(流行性や侵襲性を示唆する莢膜の有無)を明らかにした。これらは、欧米と比べ症例報告の少ない状況を矛盾なく説明するものである。
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