研究課題/領域番号 |
16K15400
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
飯田 礼子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (40139788)
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研究協力者 |
竹下 治男
植木 美鈴
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 法医学 / 個人識別 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、身体的特徴との相関があるコピー数多型(CNV、特定のDNA領域のコピー数が個人で異なるような多型)の解析法を確立し、候補CNVについて、形質との相関の解析および遺伝学調査を実施し、その有用性を検討することである。本研究の結果、次のような成果が得られた。①簡便かつコピー数既知のDNAを必要としない定量的PCRによる新規解析法を開発した。②増幅産物の定量やプラスミド混合物を用いた模擬分析などにより、内部標準による適切な正規化と正確性が確認された。③今回、身長との間に有意な相関を示すCNVを同定できなかったが、法医学的に有用なCNVのスクリーニングには十分役立つことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、DNA検査法の発展より個人識別(ご遺体が誰であるか、また、血液、体液、臓器などが誰に由来するかを決定すること)の精度は飛躍的に向上した。しかし、比較すべき対象が入手できない未知の検査試料に関して、有力な情報の一つとなりうる年齢・身体的特徴などについて推定する方法は未だ確立していない。本研究では、身長などの身体的特徴の推定に有用なコピー数多型(CNV)のスクリーニング法を新たに開発することができた。本研究の発展により、将来、法医学的試料から身長・体重などの推定が可能になっていくものと考えられる。
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