研究課題/領域番号 |
16K15446
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
北村 和雄 宮崎大学, 医学部, 教授 (50204912)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 生理活性ペプチド / cAMP / アミド化 / アンジオテンシン / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
ブタ心房1kgよりペプチド分画を調製し、我々が独自に確立した3つの検索法で新規心血管作動ペプチドの系統的探索を実施し、多くの内在性ペプチドを単離同定した。(1)血小板のcAMP増加作用を有するペプチドの検索:多くのペプチドを単離同定したが、VIPやCGRPに関連するものであった。(2)C末端アミド構造を有したペプチドの系統的検索:C末がアミド化された3つの新規構造を有したペプチドを単離できた。(3)アンジオテンシン関連ペプチドの系統的検索:アンジオテンシンIIをN末に有するペプチドが単離できたが、いずれも量が少なくアンジオテンシンの代謝物であることが推定された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国ではナトリウム利尿ペプチドやエンドセリン(ET)、アドレノメデュリン(AM)、グレリン等が相次いで発見され、新たな生体内調節機構の存在が明らかにされてきた。複雑で精巧な生体のメカニズムやその異常により引き起こされる疾患の病態解明には、未だ同定されていない生理活性物質の存在を明らかにして構造を決定することが重要である。また、これらのペプチドのいくつかは診断薬や治療薬として臨床応用されており、医療の発展を通じて社会に貢献できている。本研究では、ブタ心房組織より新しい生理活性ペプチドの発見を目指す真に独創的で先駆的な研究であり、医療の発展にも貢献できる可能性がある。
|