研究課題/領域番号 |
16K15447
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
片岡 雅晴 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20445208)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | lincRNA / 心筋細胞 / 細胞分裂 / 循環器病学 / 細胞周期 / 長鎖非コーディングRNA |
研究成果の概要 |
lincRNAアレイや定量的PCR法を用いて成体マウス心臓の病態心筋において発現量が大きく変動する重要なlincRNAを絞り込み、”linc-Heart”と名付けた。linc-Heartは、胎生期心臓では発現量が低下しており、成長に伴い発現量が増加した。さらに、アデノ関連ウイルスベクターを用いてlinc-Heartを発現誘導させた心臓では、病態モデル作成後の心筋細胞の大きさが維持され細胞数が増加していた。linc-Heartが心筋細胞の細胞周期の調整に重要な役割を果たしていることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果を応用することによって、従来の概念から逸脱した全く新しい概念として、もともと存在している正常な成熟心筋細胞を、lincRNAを介して細胞増殖させることにより治療する、という発想が可能な時代が到来する可能性がある。特に、linc-Heartと同様の機能を有するヒトlincRNAを同定し、それを既に他疾患治療で臨床応用されている2型AAVを用いて心筋へ遺伝子導入する等の方法により、ヒト心筋梗塞後のリモデリング抑制や心筋症での心機能改善等へ応用できる可能性が広がり、臨床への将来的な貢献が多いに期待できる。
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