研究課題/領域番号 |
16K15472
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
古家 大祐 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70242980)
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研究分担者 |
金崎 啓造 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (60589919)
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研究協力者 |
高垣 雄太
北田 宗弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 内皮細胞 / オートファジー / 線維化 / 高脂肪食負荷 / 腎臓 / 心臓 / 内皮間葉化 / IL-6 / 内皮・間葉化 / 腎線維化 / 心線維化 / 膵島 / 内皮 / 内皮間葉転化 / 上皮間葉転化 / 糖尿病 / 内皮・間葉転化 / 血管内皮細胞 |
研究成果の概要 |
Atg5 siRNAで処理したヒト細小血管内皮細胞において、内皮間葉化がIL-6発現を介して生じること、IL-6中和抗体負荷により内皮間葉化が消失することが明らかとなった。内皮細胞Atg5欠失マウス(Atg5endo; Cdh5-Cre Atg5flox/flox mice)においても、in vitroの結果と同様に内皮間葉化を介して腎臓および心臓の線維化が生じ、高脂肪食負荷にて線維化はさらに増悪した。その分子機構は、血中IL-6の上昇がみられたため、IL-6依存的であると考えられた。そこで、高脂肪食負荷Atg5欠失マウスにおいてIL-6中和抗体にて介入すると、心・腎線維化が抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト血管内皮細胞におけるオートファージーが生理学的意義として恒常性維持に重要であることを明らかにできた。さらに、高脂肪食負荷オートファージー不全マウスにおいて、腎・心線維化を生じ、それがIL-6中和抗体にて改善されたことは、2型糖尿病性腎臓病および肥満関連腎症に、すでに関節リウマチの治療薬として臨床応用されているIL-6阻害薬が有効な治療戦略になりえる可能性を示唆する。
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