研究課題/領域番号 |
16K15519
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
水上 修作 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (00508971)
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研究協力者 |
ダオ フイ マン 長崎大学, 熱帯医学研究所
ドゥムレ シャム プラカシ 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教
ライキエンシヤ ムハレバ 長崎大学, 熱帯医学研究所, 特任研究員
千住 覚 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 准教授
西村 泰治 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授
チャントラ ロサボーン 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授
フイ グエン ティエン 長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授
森田 公一 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授
平山 謙二 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | デング熱 / 細胞性免疫 / 抗原提示 / iPS細胞 / 樹状細胞 / 組換えマウス / デングウイルス / 感染防御 / マウスモデル |
研究成果の概要 |
適切な実験モデルの欠如は、デング熱の免疫学的解析を妨げていた。樹状細胞(DC)は解析に必須であり、これまで主に単球由来DC(moDC)が用いられてきた。しかし、moDCには準備可能な細胞数や細胞形質(ドナーに依存する)など多くの制限が有った。我々は、iPS細胞が問題を解決し、DCの代替供給源になると考え、iPS細胞由来DC株(iPS-DC)を用いて、デングウイルス(DENV)感染およびT細胞活性化モデルを準備した。iPS-DCのDENV感受性はmoDCと同等であり、さらにHLAが適合するT細胞を活性化し、その抗原提示能を示した。現在、システムの改良とそれを用いた動物実験の準備を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デングウイルス(DENV)感染症における細胞性免疫(T細胞を中心とした免疫反応)の働きは、更なる解明が求められている。樹状細胞(DC)はこの解析に必須の細胞であり、これまでは「限られた細胞数」「実験毎の細胞の性質のばらつき」「細胞の性質のドナーへの依存」などの問題を持つヒト末梢血由来のものが主に使用されてきた。我々はこれらの問題を解決するため、iPS細胞由来DCを用いた実験系を構築し、DENV特異的なT細胞活性化に成功した。DENVは正常マウスに感染できず動物実験にも限界が有るため、我々の実験系は(まだ改良の余地はあるが)免疫学的解析を中心としたデング熱研究の発展に貢献可能であると考えている。
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