研究課題/領域番号 |
16K15553
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中村 和裕 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10327835)
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研究分担者 |
川崎 平康 東京理科大学, 研究推進機構総合研究院, 研究員 (00363268)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 赤外自由電子レーザー / 中赤外光 / 中赤外自由電子レーザー |
研究成果の概要 |
私は近年、中赤外領域の特定の波長の光が凝集Abeta1-42ペプチドを解離させることを見出した。今回アルツハイマー型認知症4例の前頭葉の凍結ブロックを試料として、6ミクロンの波長の光を照射したところ、アミロイドベータ抗体のウェスタンブロットで、一部の症例で高分子量型のシグナルの移動度が照射によって変化した。このことは、モノマーではなく複雑な構造を持つアミロイドベータの構造が照射により変化した可能性を示唆する。しかしながら、全症例ではなく一部の症例のみに変化が見られたこと、毒性をもつ構造体が照射によって減弱したかわかっていないことから、今後、照射後の神経機能について解析を続ける予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペプチドレベルでは、アミロイドベータ以外の他の複数の凝集体たんぱくが中赤外光によって解離を示している。現在までのウェスタンブロットを用いた解析では、アルツハイマー型認知症剖検脳におけるアミロイドベータの内、毒性を有する構造体を減少させたかどうかは不明である。しかし、今後の神経機能の解析によって、照射後の神経機能回復を示すデータが得られた場合には、この方法はアルツハイマー型認知症以外の他のアミロイドーシスの組織の機能改善効果が期待できる方法となり得る可能性を有する。
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