研究課題/領域番号 |
16K15566
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 東京大学 (2017-2018) 公益財団法人東京都医学総合研究所 (2016) |
研究代表者 |
安藤 俊太郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20616784)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 抑うつ / 腸内細菌叢 / 思春期 / 腸内細菌 |
研究成果の概要 |
一般思春期児童コホートを対象に、来所型調査を行った。児童に自宅で糞便を採取してもらい、調査会場で回収した。解析業者に委託し、糞便検体の細菌叢を測定した。主養育者に自記式質問紙(Child Behavior Checklist)を回答してもらい、思春期児童の抑うつ症状を評価した。 その結果、314名の思春期児童の腸内細菌叢を同定できた。帝王切開の有無と思春期児童の腸内細菌叢の間には有意な関係がみられなかった。また、母乳栄養期間は抑うつ症状と有意な関係を示さなかった。特定の腸内細菌叢の比率が高いことが、思春期児童の抑うつ症状の強さと関係していた。この関係は、性別、月齢などを調整しても有意であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、一般思春期児童を対象に腸内細菌叢と抑うつ症状の関係を検討した初めての研究である。その結果、思春期における特定の腸内細菌叢の比率と抑うつ症状が関係することが示唆された。本研究成果から、思春期における抑うつ症状の発生メカニズム解明が進むことが期待される。また、今後は因果関係の解明に迫る銃弾研究も求められる。
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