研究課題/領域番号 |
16K15607
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
高野 重紹 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (20436380)
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研究分担者 |
佐藤 守 千葉大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (20401002)
吉富 秀幸 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (60375631)
宮崎 勝 国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (70166156)
酒井 望 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70436385)
賀川 真吾 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90507302)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膵癌 / Annexin II / Tenascin C / 癌細胞ー間質相互作用 / 浸潤 / 転移 / 膵臓外科学 / 浸潤・転移 / 癌 |
研究成果の概要 |
膵癌は豊富な間質を有し、癌細胞と周囲微小環境が浸潤転移への関連する。抗癌剤耐性因子として同定されたAnnexin II(Anx2)と間質Tenascin C(TNC)の相互作用について機能実験、および膵癌組織の免疫染色でAnx2発現と間質TNC発現について検討した。ANX2は膵癌細胞で高発現し、3D培養ではANX2抑制で上皮系へ変換し、ANX2-TNC axisは間葉系に誘導した。ANX2-TNC相互作用で浸潤能・アノイキス耐性は亢進、癌幹細胞能はそれぞれで亢進した。膵癌組織のANX2-TNC 高発現は血行性転移再発と相関し予後不良であった。膵癌でのANX2-TNCは癌進展機構に関わっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌は最も予後不良な癌であり、5年生存率は未だ10%に満たない疾患である。その最大の理由の1つとして挙げられるのは、膵癌自体の悪性度の高さ(浸潤・転移能)と考えられる。本研究でAnnexin-IIとTenascin Cによる、癌細胞と癌周囲微小環境の相互作用について明らかとなったことで、膵癌進展機序の解明および今後の新規治療開発につながる研究成果と考えられる。本研究の内容については2018年 International Journal of Molecular Medicineに受理され、論文報告された。
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