研究課題/領域番号 |
16K15643
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
鈴木 雄治 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (90529851)
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研究分担者 |
藤井 幸彦 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40283014)
中村 亨弥 新潟大学, 研究推進機構, 助教 (70377208)
山田 謙一 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (70436773)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | iNPH / 水PET / Glymphatic System / アクアポリン / 正常圧水頭症 / PET / 水動態 / glymphatic system / 特発性正常圧水頭症 / PET画像 / アクアポリンPET / 脳神経疾患 / 神経画像診断学 / PET |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、特発性正常圧水頭症(iNPH)における脳内の水分子の動態をPETにて直接評価し病態生理を解明することにある。近年、髄液の産生・吸収に脳のリンパ系とも言える間質流(Interstitial flow)をはじめとするGlymphatic Systemを介した脳髄液調節機構に関心が集まり、それらの調節機能の障害がiNPHの発生に深く関与していることを、PETを用いた解析方法から水分子の動態を分析した。iNPHでは、明らかな皮質から脳室への流れの低下を認め、さらにシャント手術はその流れを改善することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究で、iNPHの病態に水の動態が大きく関与していることが示唆され、手術などの治療の効果判定や手術時期に関する重要な情報を得ることが期待できる。さらにこの結果は、従来の脈絡叢を中心とした髄液コントロールのメカニズム以外に、Glymphatic Systemによる脳髄液のコントロールシステムが存在することを示唆するものである。 今回我々が提唱した脳内の水の動態を観察可能とする新たなる解析方法は、今後更なる研究により、iNPHのみならずGlymphatic Systemが関与する様々な疾患の病態解明に繋がることが期待される。
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