研究課題/領域番号 |
16K15671
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山内 正憲 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00404723)
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研究分担者 |
杉野 繁一 東北大学, 大学病院, 助教 (00423765)
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研究協力者 |
Ruiz-Velasco Victor
今村 百可
遠藤 康弘
村上 徹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 腹腔神経叢 / サブスタンスP / Gタンパク共役受容体 / 内臓痛 / パッチクランプ / タキキニン / シングルセル解析 / パッチクランプ記録 / 外科 / シグナル伝達 / がん |
研究成果の概要 |
腹腔神経叢は腹部臓器機能の調節に関与しているため,内臓痛の伝達にも関与してる.われわれはサブスタンスP/NK1受容体シグナル伝達系に着目して,腹腔神経節ニューロンで電気生理学的に,その詳細な細胞機能を探索した.サブスタンスPによるシグナル伝達の惹起で,カルシウム電流とMタイプカリウム電流が抑制された.siRNAを用いたGα14遺伝子のノックダウンにより,この抑制は減弱した.したがってGα14はこの経路で機能している分子だと明らかになった.さらにわれわれは遺伝子レベルでの詳細な機能を探索するため,現在,パッチクランプ記録後のニューロンの単一細胞RNA-seqの技術の確立を目指している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Gα14は腹腔神経節ニューロンに特異的に発現,機能しているシグナル分子であることを突き止めたので,腹腔神経節だけに作用する分子標的薬が開発できるかもしれない.たとえば腹部手術ならその分子標的薬と腹横筋膜面(TAP)ブロックを併用することで,麻薬の必要量が減少し,質の高い麻酔管理ができるであろう.またがん患者では麻薬投与量を大幅に減量して,さらに副作用の少ない腹腔神経叢ブロックを提供できるかもしれない.
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