研究課題/領域番号 |
16K15673
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
齋藤 繁 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40251110)
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研究分担者 |
朱 赤 前橋工科大学, 工学部, 教授 (20345482)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ペインマトリックス / 慢性痛 / 下行性抑制系 / 神経再生 / 神経可塑性 / ウェアラブルモニター / Brain Machine Interface / 高次脳機能修飾 / ロボット工学 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
中枢神経系のペインマトリックスを構成する脳部位、感情面からの疼痛認知修飾部位をfMRIなどで明らかにした。また、末梢神経障害性の痛みでは下行性制御系の活動が重要であることを臨床症例おいても再確認した。並行する研究として、動物実験において三環系抗うつ薬が末梢神経障害後の痛み誘発性鎮痛の減弱を回復させることが確認された。また、臨床的研究としてペインクリニック外来を訪れた慢性痛患者を対象として、問診票による神経障害性スコアとMRI画像での大脳形態(voxel-based morphometry)の相関を検討し、両側前帯状回、右後帯状回との正の相関を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性痛の主たるものである神経障害性疼痛の発症においては、大脳皮質と脊髄を含めた痛覚伝導神経回路の器質的・機能的な可塑的変化が原因とされており、制御された神経再生は「慢性痛」治療に必須である。正常な神経再生には筋肉運動が必須とされていることから、痛み患者の活動補助は治療の本幹となる。また、ペインマトリックスを構成する脳部位の特定を臨床データに基づき行い、心理面、社会的側面からの疼痛認知修飾に関して客観性を持つMRI法などを用いて明らかにできた。慢性痛の背景にある大脳特定部位での神経可塑性制御に関して、両側前帯状回、右後帯状回の量的変容が再確認できたことの意義は大きい。
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