研究課題/領域番号 |
16K15724
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
稲垣 彰 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70405166)
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研究分担者 |
蒲谷 嘉代子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50569259)
村上 信五 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (80157750)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | カルシウム / 聴覚 / 薬理学的制御 / 蝸牛 / 薬理学 / 内耳 / カルシウムチャネル / 神経科学 / 耳鼻咽喉科学 / 聴力改善 |
研究成果の概要 |
ヒトの内耳で重要な役割を果たすカルシウムイオン制御機構に着目し、薬剤で調節することで聴力を改善させる効果がないかを検討した。まず、未解明であった内耳のカルシウム調節機構を網羅的に検討し、薬剤のターゲットとなる新たなカルシウム調節機構として、カルシウム感知受容体を同定した。次に内耳での効果を検討するため、この分子の阻害薬を投与したところ、中度の難聴を呈することが分かった。活性化薬の聴力改善効果を検討したが、有意な効果は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人体の様々な場面でカルシウムは重要な役割を果たしている。その機能を薬剤によって調整することで。高血圧治療や疼痛治療は大きく進歩してきた。一方、難聴はは社会的に大きな問題であるが、これに対する有効な薬剤は今なお開発されていない。本検討は内耳におけるカルシウム制御の新たな機構を見出し、それに対する薬理学的な制御が可能であることを示した。将来の聴力改善薬の開発に道を開く、意義のある知見が得られた。
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