放射線照射マウスの実験を通して、確定的放射線障害は総照射量に依存すること、総量が同じ場合は分割照射することにより障害が減少することが明らかになった。45Gyの照射モデルを使って、その創傷治癒を調べたところ、大きく遅延することがわかった。さらに、その障害皮膚に、培養脂肪幹細胞、吸引脂肪、あるいは細片化脂肪間質を注射することにより、遅延した創傷治癒が正常化することが明らかになり、肥沃化治療の可能性が示唆された。本研究内容に基づき。乳がん温存療法における放射線障害に対する臨床研究を計画し、倫理申請を行う。
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