研究課題/領域番号 |
16K15762
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田崎 修 長崎大学, 病院(医学系), 教授 (90346221)
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研究分担者 |
田島 吾郎 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (00437427)
山野 修平 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (60570538)
梅原 敬弘 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (60617421)
池松 和哉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80332857)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自然免疫受容体 / 低温ショック蛋白 / 自然免疫系 / 感染症 / 熱傷 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究においては、①侵襲モデルにおける自然免疫系の関与、②低体温によるRBM3発現と自然免疫受容体発現の関連、を主に探索した。①の侵襲モデルとしては、マウスの盲腸結紮穿刺モデル(CLP)および、体表面積20%のIII度熱傷モデル(Burn)を作成した。感染性侵襲モデル(CLP)、および非感染性侵襲モデル(Burn)において、自然免疫受容体および下流のシグナル分子群のmRNAは、特徴的な反応パターンを示すことを明らかにした。②においては、低体温モデルの早期(3時間後)において、低温ショック蛋白(RBM3、CIRP)、および自然免疫受容体の遺伝子発現が有意に上昇していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、感染性モデルと非感染性モデルにおける自然免疫受容体の遺伝子発現が特徴的なパターンを示すことを明らかにした。救急・集中治療領域における重症患者においては熱発を示すことが多いが、本結果は、遺伝子の発現パターンを解析することにより感染性か非感染性の発熱かを鑑別することができる可能性を示している。 低温ショック蛋白(CSP)については、低体温モデルの急性期にCSPの遺伝子発現が有意に上昇すること、自然免疫受容体および下流のシグナル分子群のmRNAの中に上昇するものがあること、および臓器により発現の程度が異なることを明らかにした。今後、蛋白の発現を解明することによりCSPの役割が明らかとなる。
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