研究課題/領域番号 |
16K15794
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
池田 英治 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (20222896)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | エナメル質 / 電気伝導率 / 飛行時間型質量分析計 / 透過性 / 象牙質 / TOF-MS / 電気伝導度 / 歯髄 / 定量測定 / 物質透過性 / TOF-MS / 定量測定法 / DDS |
研究成果の概要 |
エナメル質と象牙質を通過する物質を、飛行時間型質量分析計(TOF-MS)と電気伝導率という2方法を用いて定量測定し結果を解析した。前者で溶質成分に対して飛行時間型質量分析を用いることにより分子量の確認ができ、精密質量から組成式情報を得た。後者で電気伝導度は溶液濃度の二次関数に極めて高い相関性を示し、透過物質濃度を算出した。健全新鮮抜去智歯を用い、外側から歯髄側に通過する物質量を計測した。 エナメル質が曝された物質の歯髄内進入量の定量が可能となり、ひいては漂白処置・酸処理や酸性食品が原因で生じるエナメル質、象牙質の性状変化による組織傷害性物質の歯髄内侵入量の変化を計測することができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エナメル質/象牙質を通過し歯髄に進入する低分子物質の定量分析を行うことは困難であった。本研究で我々はTOF-MSと電気伝導率の二つの方法を用いて、通貨物質を定量的に測定できることを明らかにした。つまり、口腔内に入る刺激物質にエナメル質が曝された時に、歯髄内に進入する物質量の定量計測ができた。 この方法を応用することにより、歯科治療でエナメル質性状を化学的に変化させる漂白処置・酸処理や、酸蝕を引き起こすことが近年注目されている酸性食品が原因で生じるエナメル質と象牙質の構造変化に起因する組織傷害性物質の歯髄内侵入量の変化を定量計測し、データを基に口腔の健康を目標とした啓蒙ができると考えられる。
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