研究課題/領域番号 |
16K15798
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
塙 隆夫 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (90142736)
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研究分担者 |
堤 祐介 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 准教授 (60447498)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | イットリア安定化ジルコニア / チタン / ハンクス液 / 表面反応 / 表面分析 / 軟組織接着 / 歯科インプラント / 擬似体液 / ジルコニア / 軟組織 / 細胞 / 接着 |
研究成果の概要 |
純水およびハンクス液に浸漬前後のイットリア安定化ジルコニア(Y-TZP)表面の変化についてXPSを用いて解析した。Y-TZPは水分子と反応して、Y-TZP表面の水酸基が増加した。また、Y-TZPはハンクス液と反応して、Y-TZP表面の水酸基が増加し、さらにリン酸基を形成した。一方で、ハンクス液に浸漬したY-TZP表面においてカルシウムは検出されなかった。したがって、生体環境下においてY-TZP表面にリン酸化合物は形成されるものの、リン酸カルシウムは形成しないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イットリア安定化ジルコニア(Y-TZP)は人工股関節や歯科材料として臨床応用されている。Y-TZPは硬組織と化学的に直接結合しない一方で、軟組織とは直接結合するが、その結合メカニズムは解明されていない。これまでにY-TZPへCO2レーザー照射し、表面濡れ性向上によるY-TZPの接着性を改善する研究などが行われてきたが、Y-TZP自体に対する解析は行われていなかった。本研究によって、Y-TZPが軟組織と接着するが硬組織とは結合しないメカニズムを明らかにすることができた。
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