研究課題/領域番号 |
16K15800
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今里 聡 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (80243244)
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研究分担者 |
岩崎 泰彦 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (90280990)
北川 晴朗 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (50736246)
北川 蘭奈 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70711068)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 歯学 / 歯科材料 / レジン / ポリマー / 抗菌性 / タンパク / 生体材料 |
研究成果の概要 |
本研究では、MDPBとMPCの混合濃度の異なる5種のコポリマーからなるコート液を試作し、それらを用いてコートしたレジン表面でのタンパク吸着阻害作用、Streptococcus mutansに対する抗菌効果、ならびにバイオフィルム形成抑制作用を評価した。その結果、試作した5種のコート材のうち、MDPBおよびMPCをともに15(wt)%の割合で混合して作製したコポリマーからなるコート材は、唾液の存在下でも、レジン表面への唾液タンパクの吸着を阻害し、固定化されたMDPBによる接触型の抗菌効果を十分に発現することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔領域の疾患の多くは口腔内に棲息するさまざまな細菌の感染に起因しているが、義歯や充填材等の修復材料に用いられているレジン系材料は、元来、口腔細菌に対する抑制作用を示さないため、その表面への細菌付着とバイオフィルム形成による二次的疾患や材料の劣化が引き起こされることが問題となっている。本研究により、MDPB/MPC二元系ポリマーによって実際の口腔内のような唾液タンパクの存在下でも接触型の抗菌効果を発現できる技術を開発できたことで、薬剤の溶出に依存せずに細菌の付着を抑制できるさまざまな歯科材料の実用化が可能となると期待される。
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