研究課題/領域番号 |
16K15804
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
浜田 賢一 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (00301317)
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研究協力者 |
梶本 昇
宇山 恵美
関根 一光
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歯科用セメント / スマート材料 / 通電剥離 / イオン液体 / グラスアイオノマーセメント / 電気伝導性 / 接着 / 剥離 |
研究成果の概要 |
近年の歯科用セメントの進歩により,歯科用修復物と歯質との強固な接着が可能になったが,修復物を除去する際に大きな力が必要となり,歯質の損傷を招くことがある。このリスクを低減するには,強固に接着するがオンデマンドで接着力を低下できるスマートな歯科用セメントが必要である。本研究では,歯科用グラスアイオノマーセメントにイオン液体を添加することで電気伝導性を与え,接着力を維持しつつ,被着物間に通電することで接着力を大きく低下できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科用セメントの接着力向上により,歯科用修復物が脱落して再接着を要するリスクは減少し,患者のQOLは改善した。その反面,再治療時に修復物の除去が困難となり,過大な力を与えて歯根が破折し抜歯に至り,QOLが低下するリスクは増大した。この矛盾を解消するには,強固な接着と容易な除去という相反する性質を同時に満たすスマートなセメントが必要である。本研究で見出した,イオン液体添加グラスアイオノマーセメントは,従来と同等の接着力を発揮しつつ,必要時には通電によって接着力を大きく低下できる。したがって,安心して接着力の高いセメントを用いることが可能になり,患者のQOLの維持に繋がる。
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