研究課題
挑戦的萌芽研究
口唇口蓋裂疫学的研究を36年にわたり行ってきて、口蓋裂の詳細な家系内調査を実施したところ、これまでどの論文にも記載されていない現象、すなわち口蓋裂の両親から男児は1人も出生していない。また、第1子が女児口蓋裂の場合、第2子が男児であればほとんどが健常児であることを発見した。ここに注目して、本研究費によってこの調査を継続して行い、更なる疫学的データを集積するとともに遺伝子並びに動物実験をしてさらにこの現象を追加確認した。この成果は申請者自身が会長を務める医学会の分科会のひとつである第59回日本先天異常学会並びに第13回国際口唇口蓋裂学会の会長講演で発表するとともに論文投稿を予定している。
口蓋裂については、出現に性差があり、特に家族内発現において次子又は患児が親となった場合に男児を出産した場合には、口蓋裂の発現率は著しく低いことを明らかとした。本現象は口蓋裂の予防に直結しうるものであり、社会的意義が大きい。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件)
愛知学院大学歯学会誌
巻: 54(3) ページ: 255-260
40021004392