研究課題/領域番号 |
16K15845
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
多部田 康一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20401763)
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研究分担者 |
谷口 正之 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00163634)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 歯周炎 / ペプチド / 抗炎症 / 抗炎症作用 / コメ / 歯周炎モデルマウス / ペプチド医薬 / 歯学 |
研究成果の概要 |
本研究においては,コメαアミラーゼ由来のAmyΙ-1-18ペプチドに着目し,歯周病に対する抑制能とその作用機序を明らかにすることを目的とした.AmyΙ-1-18ペプチドは,炎症性サイトカイン産生の抑制を介してマウス歯周炎モデルにおいて歯槽骨吸収を阻害した. さらに,AmyΙ-1-18ペプチドは,マクロファージにおいてLPSおよびIL-1βによって誘導される炎症性サイトカインを抑制した. AmyΙ-1-18ペプチドは抗炎症性作用によって,歯周病を抑制することが明らかとなった.この研究の成果により,新規歯周病医薬開発の基礎となるデータが得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により,コメ由来AmyΙ-1-18ペプチドが抗炎症作用を有すること,歯周病を抑制することが明らかとなり,歯周病に対抗する新規の治療薬開発につながる可能性を示すことができた.未だ40歳で80%の罹患率とされる歯周病の予防及び治療へと発展することで,国民のQOL向上に大きく貢献し得ると考えている.また,AmyΙ-1-18ペプチドがもつLPS中和能や抗炎症作用により,菌血症やリウマチ,クローン病などの炎症性疾患の治療への応用も期待される.
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