研究課題/領域番号 |
16K15867
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
有森 直子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90218975)
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研究協力者 |
青木 美紀子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 遺伝看護 / 実践能力 / 尺度開発 / 信頼性 / 妥当性 / 遺伝 / 看護 / コンピテンシー / ポストゲノム / グローバルスタンダード |
研究成果の概要 |
目的:遺伝看護の実践能力を測定する尺度を開発し、信頼性と妥当性を検討する。方法:寺嶋ら(2005)の「遺伝看護実践能力の構造化」の構成要素を基に尺度を作成した。内容妥当性と表面妥当性および構成概念妥当性と信頼性、並存妥当性の分析、モデル適合度の検定を行った。結果: 因子分析の結果、尺度全体のCronbach’s α係数は0.96で構成概念は支持された。6因子21項目の仮設モデルの適合度を確認的因子分析で検討し、容認できる整合性を得た。潜在変数―観測変数間には全質問項目に0.50以上の妥当なパス係数が得られた.結論:遺伝看護実践能力尺度21項目6因子構造を開発し、高い妥当性と信頼性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急速に進むゲノム解析技術の進歩により、患者や国民に対して遺伝情報を活用する選択肢が益々増えている。遺伝医療や遺伝技術に対する看護「遺伝看護」の実践能力は、国際的に統一された尺度はない。そこで、これまでなかった「遺伝看護実践能力尺度」を開発した。この尺度により、遺伝看護の実践能力の初の実態調査へと発展し、さらに実態を踏まえた遺伝看護教育の充実へつながる。そして遺伝性疾患の患者・家族,あるいは遺伝的課題もつ人々の QOL 向上に寄与することが期待される。さらに将来的には多言語への翻訳により、国際的な遺伝看護の質の向上に貢献する。本研究は、遺伝看護の国際的視野を見据えた充実、発展への第一歩となる。
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