研究課題/領域番号 |
16K15870
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
兵藤 好美 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 教授 (90151555)
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研究分担者 |
田中 共子 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40227153)
柘野 浩子 山陽学園大学, 看護学部, 教授 (00613910)
山本 恵美子 宮崎大学, 医学部, 講師 (50464128)
中村 美枝子 流通経済大学, 社会学部, 教授 (30207922)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | レジリエンスエンジニアリ ング / ゲーミングシミュレーション / 医療安全教育 / プロセスモデル / エラー / 準実験パラダイム / 意識変容 / 薬剤選択 / 医療安全 / 医療事故生成(発生) / プロセス制御モデル / レジリエンスエンジニアリング / 事故防止要素 / 尺度開発 / エラーに至る落とし穴 / レジリエンス / 看護学生 / 成功体験 / 黙従性 / 経験 / アサーティブ / コミュニケーション / エラー防止 / 振り返り / ゲーミング / シミュレーション法 |
研究成果の概要 |
事例構造と背景要因を模してエラー発生を疑似体験するゲームとして、先輩看護師への声かけや質問等の要素を取り入れた薬剤選択の「ゲーミングシミュレーション」開発を試みた。またゲーム実施において全問正解の看護師1名、学生2名から、正解に至った要因を聞き取り,抽出することができた。このことは「レジリエンスエンジニアリング」具現化と医療安全のゲーム法開発のヒントに繋がった。 さらに、医療事故抑止力の高い看護師の特性として、徹底した情報収集力や手抜きをしない姿勢が根底にあり、経験によって積み上げられた臨床知識に基づく瞬時の状況判断や危険予知能力によって未然に事故が防がれていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知科学のエラー研究は、限局的な学術的探求に留まる。しかし本研究は複数要因の時間性、関係性、重み付けを「総合的な一連の現象」とみる「多要因の動的モデル」である。事故発生の過程自体を操作し、レジリエンス安全教育プログラムを創ることができる。2)実験と準実験パラダイムを併用し、精緻な認知科学研究との対応を押さえた介入・操作が可能である。エラーから事故への過程の心理学的変容、基礎と実践の連続性、効果の科学的検証を備えた医療安全教育の開発する。従来の医療安全教育は講義中心で平板、効果も不明瞭だが、本研究は、心理学ベースの確かな基盤理論と精密な効果検証を伴った科学的で効果的な手法を供給できる。
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