研究課題/領域番号 |
16K15883
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
藤井 宏子 県立広島大学, 公私立大学の部局等(三原キャンパス), 准教授 (80403781)
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研究分担者 |
田中 亮 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (50454880)
小玉 一樹 福山平成大学, 経営学部, 教授 (80736934)
佐藤 陽子 広島大学, 病院(医), 副看護部長 (10782584)
仙波 亮一 九州国際大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (70823938)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | パワーハラスメント認知 / 自己愛 / 職場無作法 / LMX / 誤認 / パワーハラスメント / 認知 / 職場環境 / 社会的公正 / 社会的公正感 / 看護職員 |
研究成果の概要 |
パワーハラスメントは許されない行為である一方,該当しない事象をパワーハラスメントと主張する者がいるのも確かである。本研究はより良い職場の人間関係構築に貢献するため,①人間関係の不調の初期段階である職場無作法認知とその調整要因,②上司の自己愛特性と指導躊躇との関係性,③パワーハラスメントの認知エラーの要因について検討した。その結果,一部の者にとってリーダーとメンバーとの関係性が職場不作法への介入策となり得ること,自己愛的脆弱性の高い上司は部下の指導が必要な際にも躊躇する可能性があることが示された。パワーハラスメントの誤認については明確な示唆が得られず継続的な検討が必要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
職場での人間関係の不調に対する有効な介入策に関する研究蓄積は少なく,いわれないパワーハラスメント(逆パワーハラスメント)の検討は皆無に等しい。本研究はその一端を明らかにした。 1.職場での人間関係の不調のうち初期の段階とされる職場無作法認知緩和へのLMXの貢献を明らかにした。LMXは万能ではなく他者依存的な自己愛を有する者には有効だが,自身の優位性に関連した自己愛を有する者には効果がない/逆効果であることが示された。2.逆パワーハラスメントに起因して必要な指導を部下に行えない可能性が生じると考えられた。検討の結果,他者依存的な自己愛的脆弱性傾向の上席者は指導場面で躊躇していることが示された。
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