研究課題/領域番号 |
16K15901
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
宮下 美香 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (60347424)
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研究分担者 |
車谷 洋 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 講師 (00335647)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 認知機能 / 乳がん / 薬物療法 / 高齢者 / 癌 / 看護学 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
本研究は、乳がんの術後補助療法として化学療法または内分泌療法を受ける高齢患者の認知機能の実態と予測因子を縦断的な包括的評価により把握し、Quality of Life (QOL)の影響因子を明らかにすることを目的とした。58名(内分泌療法32名、化学療法12名、術後補助療法なし14名)の研究参加が得られた。術後補助療法を受ける前のデータを用い、QOLへの影響因子をパス解析により確認した。結果、倦怠感が認知機能を介しQOLに影響を及ぼすことがわかった。ソーシャルサポート、手段的ADLが直接的なQOLへの影響因子であった。倦怠感の軽減により認知機能を高め、包括的な支援の提供が有効と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術後高齢乳がん患者を包括的に評価し、患者のQuality of life (QOL:生活の質)に対し、認知機能を介した関連因子の影響を検討した。結果、倦怠感が認知機能を介しQOLへ影響するというメカニズムが見出されたことに学術的意義がある。また、ソーシャルサポートと手段的ADLが直接的にQOLへ影響することも示された。これらの結果は、高齢乳がん患者のQOLを高める支援として身体面だけでなく、機能面、心理社会面への支援の必要性を提案しており、社会的意義を評価できる。今後、薬物療法を受けた高齢乳がん患者の認知機能の実態および認知機能の予測因子に基づき、看護ケアが開発されることが期待される。
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