研究課題/領域番号 |
16K15912
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 人間環境大学 (2019) 中部大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
林 さえ子 人間環境大学, 看護学部, 講師 (40759544)
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研究分担者 |
大石 ふみ子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (10276876)
葉山 有香 同志社女子大学, 看護学部, 講師 (30438238)
安藤 詳子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (60212669)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 前立腺がん治療 / 性機能障害 / セクシュアリティ / 看護 / 質的研究 / 患者の体験 / 看護ケアの実情 / 看護実践 / PLISSITモデル / 看護介入 / 介入関連要因 |
研究成果の概要 |
前立腺がん看護に関わる看護師を対象とした調査により、看護師は信頼関係を伴う相互関係と共感を基盤とし、患者が性機能障害を受け入れ折り合いをつけるプロセスを支えていることが明らかになった。一方で患者の性機能障害に踏み込む難しさも示され、背景には前立腺がん治療に伴う性機能障害を支援するシステムが不足していることが示された。また、患者を対象とした調査からは、患者は性機能障害を一人で抱えるしかない孤独な体験をしていることが明らかになった。これらより、前立腺がん治療に伴う性機能障害への看護システム構築の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、欧米諸国と比べセクシュアリティーがオープンに論じられにくい我が国において初めて前立腺がん治療に伴う性機能障害への看護支援の実情と患者の体験を詳細に明らかにしたものであり、学術的意義は高い。本研究成果は、前立腺がん治療に伴う性機能障害に関わるための「看護マニュアル・ツール」「基礎・卒後教育」「物理的環境と相談システム」といったシステムの構築に役立てることができる。そのことにより看護師は自信を持って前立腺がん患者の性への支援が可能となり、これまで性の悩みは一人で抱えるしかない孤独な体験をしていた患者のQOL向上に寄与することが期待できる。
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