研究課題/領域番号 |
16K15918
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 (2017-2018) 北海道大学 (2016) |
研究代表者 |
藤田 和佳子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (10732753)
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研究協力者 |
横濱 邦彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 胎児心拍モニタリング / 発展途上国 / 分娩モニタリング / 胎児心拍数モニタリング / 分娩監視装置 / ザンビア / 聴診器 / 胎児モニタリング / 胎児心拍 / 新生児死亡 / 助産学 / 国際協力 |
研究成果の概要 |
ドップラーよりも安価な胎児心音計をねらいとして、企業と連携してマイクロフォン式胎児心拍聴診器の試作機を製作した。50名の妊婦の協力を得て、試作機の性能調査を実施した。トラウベ、ドップラー、マイクロフォン式の3つの聴診の質を比較した。マイクロフォン式のメリットは、音を増幅するため週数の早い時期でも心音が大きく聞こえた。デメリットは、音歪みや雑音を拾い、音質が悪いケースがあった。また、形状が箱型で片手で抑える必要があり、両手で腹部触診を行いながら胎児心拍の位置決めを行うことができなかった。これらのデメリットの改善には、インピーダンスの良いマイクロフォンや信号処理機能の搭載、形状の検討を必要とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周産期死亡率の高い発展途上国のモニタリングの質を向上するために、安価なマイクロフォンを使用した聴診器の開発を試み、臨床試験を行った。妊婦を対象に実際に聴診を行ったことで、様々な種類の聴診のメリット、デメリットについて検討することができた。しかしながら、低コストで、かつ質の高い機器を製作する目標には至らなかった。現在、BLE通信機能やインターネットクラウドを通してデータを送受信できるタイプの分娩監視装置等、IoTの技術を生かした最新のモニタリング機器が開発されている。それらの技術的発展を、発展途上国の臨床現場の課題解決にどう結びつけていくことができるか、引き続き検討していきたい。
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