研究課題/領域番号 |
16K15932
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
工藤 美子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40234455)
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研究分担者 |
丸 光恵 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (50241980)
富岡 晶子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (90300045)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 看護学 / 思春期 / 若年成人期 / がん患者 / セクシュアリティ / 思春期・成人期 / 思春期・若年成人期 |
研究成果の概要 |
若年成人期のがん患者の支援に携わる看護師調査より、患者から性機能に関する質問や相談がなされにくいため、看護師は性に関するニーズを見極め、本人の羞恥心や意向に配慮した対応の必要性が示唆された。また、予後不良の患者の妊孕性温存の適応の是非と、妊娠するために治療を変更したり、延期したりすることの是非が課題として示された。これら課題に対し、医療者は患者の切迫した病状においても、患者の意向の確認や妊孕性温存が今後の希望につながるかなどのアセスメントが必要であること、妊娠するために治療を変更・延期するには、妊娠だけでなく養育が可能かなど多角的な視点からの意思決定支援が必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若年成人期のがん患者の性・生殖機能に関する問題解決支援・フォローアップ体制構築の為には、特に①妊孕性に問題を生じる場合の意思決定時、②診断早期や、③初期治療後に性生活・性行動に関する身体・精神面への影響を自覚する時期に着目する事の重要性が本研究により示された。また、精神・心理面も含めたトータルケアを提供するフォローアップ体制が必要である。さらに、がんと生殖に関する知識を強化するだけでなく、倫理的葛藤の解決も含めた包括的な教育プログラムと、困難な意思決定支援を提供する専門職自身へのフォローアップ体制も重要である。
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