研究課題/領域番号 |
16K15938
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 岡山大学 (2017-2019) 聖路加国際大学 (2016) |
研究代表者 |
小野 智美 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (70304110)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 幼児 / 皮膚バリア機能 / 経表皮水分蒸散量 / ストレス / 苦痛 / 短期入院 / 小手術 / アセスメント指標 / 経表皮角質水分量 / 角質水分量 / 自己制御機能 / 親 / 看護 / 入院 / 影響要因 |
研究成果の概要 |
本研究は,認知や言語機能が発達途上にある幼児が医療の中でケアや治療を得て健康を回復する過程で経験する生理的状態や心理的状況を客観的に捉えるための指標として,皮膚バリア機能として着目されている経表皮水分蒸散量についての可能性を探求した.その結果,幼児の経表皮水分蒸散量は,過去の医療経験から想起される恐怖心,手術前の不安や緊張感,生活環境や活動の変化によるストレス,治療やケアにおける苦痛や症状の出現,等によって上昇することが明らかになった.経表皮水分蒸散量は,幼児の身体的苦痛や大きな心理的負荷によるストレスや苦痛の状況について予測したり,アセスメントするための指標になり得ることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,認知や言語機能が発達途上にある幼児が医療の中でケアや治療を得て健康を回復する過程で経験する生理的状態や心理的状況を客観的に捉えるための指標として,経表皮水分蒸散量に着目しその可能性を探る.子どもの心理面・生理的状態をアセスメントするための指標や,ケアや治療が幼児に与える影響を客観的に捉えるための評価指標やツールの開発,介入効果モデルの開発等,看護学や関連分野への学術的貢献につながる.さらに,幼児期の子どもが発信する生理的・心理的メッセージへの関心を高めて理解につなげることで,子どもの成長発達を促進する生活環境や阻害する要因への探求につながることで社会的貢献にもつながる.
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