研究課題/領域番号 |
16K15947
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 姫路大学 (2019) 川崎医療福祉大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
秦 久美子 姫路大学, 看護学部, 准教授 (80612457)
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研究分担者 |
大平 光子 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (90249607)
中塚 幹也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (40273990)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 不育症 / 夫 / 妻 / 悲嘆過程 / 精神面支援 / 夫婦関係 / 周産期 / 喪失 / 喪失体験 / 流死産経験 / 不育症夫婦 / 支援 / ピアサポート / 医療者の支援 / 社会的支援 / 地域間格差 / 見守り / Tender Loving Care(TLC) / パートナーシップ / 看護援助モデル / 看護学 |
研究成果の概要 |
夫は初回の流死産の衝撃を受け、流死産の不安と薄れてしまう悲しみを感じ、繰り返す喪失の受け入れへの努力をした。妻を優先する思いをもち、良かれと思う対応をし、流死産回数が重なり「不育症」がもたらす絶望感をもち、性生活への苦痛な思いを抱えながらも揺らいでないと感じる夫婦関係を保っていた。家族への静かな見守りへの期待をもち、職場での距離を取っていた。妻は流死産体験の中で夫婦相互の関わりを深め,生児を得て流死産経験を負の側面ではない新たな価値を見出した。 不育症夫婦には、互いに悲嘆感情の表出を促し、パートナーを励しではなく相手の感情を理解することの必要性を伝え、共有する時間と空間をもつことを勧める。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不育症の認知度は低く、特に不育症の男性の経験と思いは明らかにされていなかった。今回、インタビュー調査により夫の経験、男性特有の苦悩、妻・家族・職場への思い、医療者の支援・社会的支援へのニーズを初めて明らかにした。さらに、抑うつ・不安障害の強い不育症の妻が流死産経験の中で負の側面だけではなく、新たな価値も見出したことを明らかにした。 今回明らかになった不育症夫婦の経験・思いを、医療者をはじめ不育症夫婦の周囲の人達に伝えることにより、理解が広がり、認知度を高めることにつながる。さらに、不育症夫婦への精神面の支援体制の構築に向けて、具体的な方法を提示することができる。
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