研究課題/領域番号 |
16K15963
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
渡辺 陽子 (半田陽子) 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (20364119)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 自己決定支援 / ケアスタッフ / アクションリサーチ / 看護 / スタッフ / 自己決定 / 看護介入 / アクションリサーチ |
研究成果の概要 |
1.介護老人保健施設に勤務するケアスタッフが,認知症高齢者に日常的な自己決定支援介入を8週間継続した結果①認知症高齢者の前頭葉機能,精神機能,生活の質の有意な向上②スタッフの認知症高齢者に対するネガティブな感情表現の低下傾向), がみられた。 2.認知症治療病棟で月に1回,20分間の学修会を継続した結果,学修会6回実施後には,①自己決定支援実施割合の変化②道徳的感受性質問紙下位項目「道徳的責任感」の平均値の上昇③病棟,自分自身の意識の変化,がみられた。研究者と実践者とが協働し日常のケアを振り返り共有する場を設定することが,スタッフの意識の高まりやケアの変化に繋がることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,認知症高齢者に対する日常的な自己決定支援が,認知症高齢者だけでなくケアスタッフにとっても効果的な支援となる可能性を示すことができた。ケアの満足度の高まりは,認知症ケアを実践するスタッフの精神的健康の維持につながるのではないかと考える。 さらには本研究では,研究者が認知症ケアの実践の場に出向き,実践者と協働しながらの学修会の実施が,スタッフの意識の変化に繋がる可能性を示すことができた。このことは,研究者と実践家が協働することで,日常臨床から認知症の人の自己決定支援概念,支援方法を導き出すことができるということを示しているといえ,非常に意義があると考える。
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