研究課題/領域番号 |
16K16008
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
情報学基礎理論
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研究機関 | 九州大学 (2016-2017, 2021-2022) 日本薬科大学 (2020) 高千穂大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
大久保 文哉 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (40608824)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 決定性計算 / 多重集合書き換え系 / 化学反応オートマトン / 決定性 / 化学反応文法 / 分子計算 / 分解 / 文脈自由文法 / 計算モデル / 分解理論 / 可逆性 / 計算理論 / オートマトン理論・形式言語理論 / 多重集合 |
研究成果の概要 |
多重集合書き換え系において,入力記号列に対する計算が一意に定まるような決定性モデルの性質を明らかにするため,逐次的に反応を適用するような化学反応オートマトンにおける決定性の定義を行った.その基本的な性質として,決定性化学反応オートマトンの受理する言語はよく知られた形式言語である文脈自由言語とは,お互いに他を含まない比較不可能な関係であることを明らかにした.また,望ましい挙動を実現する決定性化学反応オートマトンを合成するために,化学反応オートマトンの合成・分解を定義し,それらができるための条件を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
決定性計算はチューリング機械などの従来の計算モデルにおいても重要な概念であるが,多重集合書き換え系の決定性計算は従来のモデルとは異なる定義方法が必要となり,また得られた結果の傾向も大きく異なることから,より多重集合書き換え系の研究の重要性を示している.また合成・分解に関する条件を示したことは,今後の化学反応系の合成のための理論として重要な役割を果たすと考えられる.
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