研究課題/領域番号 |
16K16027
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
計算機システム
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小野 貴継 九州大学, システムLSI研究センター, 准教授 (80756239)
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研究協力者 |
陳 哲
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Phase Change Memory / データセンター / 寿命制御 / ジョブスケジューリング / メモリシステム / メモリアーキテクチャ / データセンタ |
研究成果の概要 |
PCM(Phase Change Memory)には書き込み回数に制限(寿命)があることが知られている.本研究では低速書き込みによる書き込み回数制限の緩和の手法を提案した.開発したソフトウェアシミュレータに従来手法(性能優先,寿命優先書き込み手法)および提案手法を実装して複数のプログラムを対象に定量的評価した.その結果,提案手法は性能低下を約1.14%に抑制しつつ1.57倍の寿命を達成可能であることが明らかになった.メモリアクセスの特徴およびPCMに対する複数書き込みポリシを選択することにより,データセンター規模で性能や残寿命などの条件に応じたジョブアロケーションが可能になることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポストシリコン時代に向けて,計算機の主記憶としてPCMの開発および導入の検討が進められており,PCMを搭載するサーバの運用は現実のものとなりつつある.本研究はPCMに対する多様な書き込み技術を提案するものである.研究の成果は実行するプログラムに求められる性能,データセンターのサーバにおいて必要とされるPCMの寿命に基づき,PCMの書き込み技術の適用とジョブのアロケーションを実現するための指針となり得る.ユーザにとっては性能が犠牲にならないことから利点があり,運用者にとってはサーバのPCMの寿命を適切に使い切ることができるというメリットがあり,意義ある研究である.
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