研究課題/領域番号 |
16K16055
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
マルチメディア・データベース
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
古屋 貴彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (00770835)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 3次元形状類似検索 / 部分検索 / キーワード検索 / 3次元形状解析 / 深層学習 / 3次元モデル検索 / キーワードタグ付与 / 3次元形状特徴量 / 局所特徴量 / 情報検索 / 機械学習 |
研究成果の概要 |
本研究が取り組んだ課題は,部分検索,即ち「ユーザが欲する部分形状を一部に持つ3Dモデル群をデータベース中から探し出す」技術である.実用的な部分検索をねらい,「部分を表すキーワード」を指定して3Dモデルを検索するシステムを開発した.特に注力したのが,3Dモデルの部分に対してタグを付与する技術の開発である.深層学習を利用し,3D形状の特徴量と単語の特徴量を互いに関連付ける手法を開発した.3D形状と単語の関連付けにより,部分に対するタグ付与が実現した.開発した技術を実験的に評価した結果,7割程度の精度でタグ付与およびタグによる検索ができることが分かった.本精度は利用シナリオによっては実用に耐えうる.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3D形状類似検索の問題に対し,部分を表すキーワードという新たな問い合わせ手段を提供した点に意義がある.例えば,工業製品の設計において,本技術が機械CADデータの再利用効率を大きく改善すると期待できる.また,3Dプリンタで印刷可能な3Dモデルには「一部に羽の形を持つ指輪」等,部分的な装飾に趣向を凝らしたものが多い.本技術を利用すれば,これらの3Dモデルを効率的に探し出すことができる.さらには,医療診断において,脳血管や内臓の3D画像を蓄積したデータベースから,「動脈瘤」や「腫瘍」等のキーワードで検索できれば,経験の浅い医師の診断補助や学習支援に役立つと期待できる.
|