研究課題/領域番号 |
16K16070
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 安田女子大学 (2018) 東京大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
本田 秀仁 安田女子大学, 心理学部, 講師 (60452017)
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研究協力者 |
植田 一博
松香 敏彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 名前効果 / インタラクション / 表記効果 / 文字数効果 / カテゴリー判断 / 意思決定 / 認知科学 |
研究成果の概要 |
本研究では、名前が私たちの認知や行動に与える影響に検討した。具体的には、日本語の性質の影響、また名前を“名付ける”という行為が私たちの認知や行動に与える影響について検討を行った。結果として、(1)日本語の表記法の違いは異なる思考プロセスを生み出す、(2)文字数の違いが対象の評価に影響を与える、(3)名前のなじみ深さが推論に影響を与える、(4)自分で名前を付けるという行動が対象への愛着を深め、かつよりよい関係性を生み出すインタラクションが生じやすくなる、以上5点について、行動実験やビッグデータの解析から明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
名前が私たちの認知に与える影響は従来から指摘されていたが、それらは欧米を中心とした英語に関する研究が中心であり、本研究のように、日本語の性質の影響について注目されることは非常に少なかった。本研究では、表記の効果、文字数の影響、なじみ深さの影響、また名前を付けるという行為の効果というこれまで先行研究で議論されてこなかった点を日本語の性質とともに議論を進め、成果が得られたことは学術的に意義が高い。また本研究の知見はマーケティング分野を中心として、実世界への応用も可能であり、社会的貢献も十分に期待できる成果が得られているといえる。
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