研究課題/領域番号 |
16K16076
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小川 昭利 順天堂大学, 医学部, 助教 (30374565)
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研究協力者 |
中谷 裕教
平山 いずみ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 脳イメージング / 社会行動 / 意思決定 / 側頭頭頂接合部 / 機能的磁気共鳴画像法 / 心の理論 / 認知科学 / 実験系心理学 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
他者のため意思決定において、他者の視点から考えることに関わる右側頭頭頂接合部がリスクに対して中立に活動することを明らかにし、共感的関心が高いほど最悪ケースへの配慮に対する右側頭頭頂接合部の活動が高くなることを明らかにした。 他者と競合する場面での意思決定における脳活動計測では、勝率を最大化するような行動選択の学習に腹側線条体と腹内側前頭前野が関与していることを示した。さらに、脳活動のパターン解析の結果は、左側頭頭頂接合部の意思決定時の活動が、他者が自分の選択を予測してくるという認識を反映することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、他者のため意思決定において、右側頭頭頂接合部がリスクに対して中立に活動することを明らかにし、共感的関心が高いほど最悪ケースへの配慮に対する右側頭頭頂接合部の活動が高くなることを明らかにした。本研究課題の結果は他者との関係における意思決定の神経基盤の一端を明らかにしており、社会神経科学において重要な成果である。さらに、認知神経科学においては機能的結合や脳機能操作の研究、社会科学においては協力行動や集合知への研究に発展させられるなど、関連学術領域への示唆と波及効果が大きいといえる。
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