研究課題/領域番号 |
16K16159
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ウェブ情報学・サービス情報学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山邉 茂之 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 准教授 (90533670)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 災害対応 / ドライビングシミュレータ / 避難 / 心理 / 減災 / 高度道路交通システム(ITS) / 防災 |
研究成果の概要 |
東日本大震災時は,徒歩避難が原則にも関わらず車避難が多かったため,車による避難行動分析を行った.震災直後を想定した走行実験から,実験参加者の7.5割が他人と同じ行動をして安心感を得る多数派同調バイアスにかかり交通ルールを厳守,一部の運転者が交通ルールを破った方法での避難(東日本大震災で実際にあった対向車線走行)を行うと2.5割はそれを真似る別のバイアスに移行することが分かった.バイアスから脱するには自己判断の入力が必要で,判断材料となる情報の提示方法や位置の検討も行った結果,提示を鵜呑みにした実験参加者は8.5割となり,情報提供の正確性と怖さ,事前の知識の蓄積である防災教育の重要性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災での車避難の実例実験から,災害時は普段想定されていない新たなヒアリハット(対向車線走行など)を生じさせる懸念があることが避難行動から明確となった.これを体験できるシミュレータを構築できたことは,今後,地震が起こると言われている地域へ展開することで災害ヒアリハットに対する知識を蓄積させることができ,防災教育の一環として役立てられることが期待できる.
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