研究課題/領域番号 |
16K16163
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 千葉大学 (2017-2018) 駿河台大学 (2016) |
研究代表者 |
國本 千裕 千葉大学, アカデミック・リンク・センター, 特任准教授 (10599129)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | レイ・エキスパート / フォトボイス / インタビュー / 熟達化 / 実践知 / 専門知 / 患者の知 / 医学・医療情報 / 素人知 / 医学医療情報 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、体系的な医学教育を受けた経験のない素人でありながら、患者経験を通じて、病について医療専門家に匹敵する知識を有するとされる「レイ・エキスパート」の知識の特徴を明らかにすることである。具体的には、彼らの自己認識、知識の習得過程、知識の利活用の3点に着目した分析を行った。その結果、習熟度が高いレイ・エキスパートほど専門家との協働経験を有し、その過程で専門知識を得る傾向や、レイ・エキスパートが知識を習得する際には、より体系性や相対性を意識する傾向があることが明らかとなった。さらに、こうした知識習得の特徴は「仲介者」としての経験が長いレイ・エキスパートほど顕著である可能性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果からは、レイ・エキスパートが、1)医療専門家と素人の知識ギャップを埋める仲介者であると同時に、2)専門情報の潜在的な利活用者であり、3)専門家との協働を通じて、新たな知識の担い手として機能しつつある現状と可能性が示唆された。レイ・エキスパートが有する「間の知」についての知見は、近年、社会においてその重要性を増しつつある他の「仲介的専門職」たとえば、研究者と市民の間でオープンサイエンスを推進するコミュニケータや、教育者と学習者の間で支援を行うラーニングアドバイザー等にも欠かせないものである。本研究の結果は、こうした他の「仲介的専門職」にも適応が可能であり、一定の社会的意義を有する。
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