研究課題/領域番号 |
16K16170
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
藤原 整 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 講師(任期付) (60755750)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ブータン / 情報社会 / エスノグラフィ / 地域研究 / 社会情報学 / 情報人類学 / 情報化社会論 |
研究成果の概要 |
本研究は、ブータン王国を対象地域としてフィールドワークを行い、ブータン独自の情報社会像を描き出すことを試みた。調査はブータン王立大学の協力の下、3年間で4回現地を訪れ、大学生を対象とした参与観察など実施した。彼らの携帯電話利用に着目すると、たしかに、使用アプリケーションはグローバルに利用されているものがほとんどであるが、その利用時の態度にブータン人の特徴を見出すことができる。そしてその特徴は、ブータン人の時間と空間という概念についての独特な感覚に結びついている。それは、工業化を経ずに情報通信技術が普及したブータンだからこそ発達した感覚である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブータンのように、農耕牧畜社会から工業化を経ずに情報化に至るケースは、旧来の情報社会論では想定されておらず、当然、その実態を記述した調査は極めて少ない。したがって、本研究の成果は、情報社会論のアップデートというかたちで還元されるべきである。情報社会論は、21世紀以降、学術的に語られる機会が減少している一方で、一般社会のなかで「情報社会=Society5.0 」という見方が定着している。このような進歩史観に基づく社会像に一石を投じたことが、本研究の社会的意義と考えている。
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