研究課題/領域番号 |
16K16211
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境材料・リサイクル
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター (2019-2020) 東京工業大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
白波瀬 朋子 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部開発第二部表面・化学技術グループ, 研究員 (40442694)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 多孔質体 / モノリス / ポリメタクリル酸メチル / 高分子ブレンド / メソ孔 / 高分子複合材料 / ポリ乳酸 / 構造色 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、相溶系ポリマーブレンドから一成分を除去する方法でメソ多孔質体を調製し、その多孔質構造、構造色および力学特性を評価した。その結果、比較的高温で処理することで構造色が確認された。これらは数十から数百nmの細孔径分布を有する多孔質構造であり、レイリー散乱による構造色であることが確認された。また、異なる形状(板状、糸状など)の多孔質体を創製し、本手法により種々の形状の多孔質体を作製することが出来た。モノリスの力学特性は、強度は低下したが破断伸びが向上した。これは分解後の分子鎖の絡み合いから相溶系ポリマーの絡み合いを推察できるような、興味深い結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、相溶系ポリマーブレンドの加水分解によりnmオーダーの多孔質体を創製し、その作製条件によって構造色を呈する事を見出した。従来、nmオーダーの高分子メソ多孔質体は調製時に合成などの技術が必要であった。それに対して本研究成果は、複雑なプロセスを経ずに工業的に汎用な溶融混練と加水分解の手法によりメソ多孔質体を作り出す事が出来る点に有用性があり、さらに構造色という機能付加出来た事により応用展開が期待される。
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