研究課題/領域番号 |
16K16219
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境リスク制御・評価
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研究機関 | 神戸市環境保健研究所 |
研究代表者 |
中西 典子 神戸市環境保健研究所, その他部局等, 研究員 (50615490)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | レジオネラ / 遺伝子型別 / 分子疫学 / アメーバ / ゲノム比較解析 / L. pneumophila / レジオネラ属菌 / SBT / 比較ゲノム解析 / 自自由生活性アメーバ / 冷却塔水 / 温泉環境 / 生態系 / 分子疫学研究 / MLVA / L.pneumophila / 病原性遺伝子 / ゲノム解析 / 細菌 / ゲノム / 生態学 |
研究成果の概要 |
本研究は、ヒト生活環境下において、多種多様なレジオネラ属菌生態系の遺伝的群集構造を解析し、ヒト生活環境中でニッチを獲得するレジオネラの生存戦略の解明を目指した。冷却塔には3つの特定の遺伝系統のL. pneumophilaが定着していること、温泉環境には多様な遺伝子型のL. pneumophilaが存在し、特徴的な菌種としてL. londiniensis とL. israelensis の存在が明らかとなった。さらに、同一温泉施設から経年的に分離された同一遺伝子型L. pneumophilaのcore SNP解析の結果、長期に渡りクローナリティーの高い株が定着し続けていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジオネラ症の発生機構を細菌とヒト宿主との関係に着目する病原微生物学だけでなく、生息環境下における病原細菌の挙動に着目する微生物生態学の観点をも有する点に学術的意義がある。また、長期に渡り環境から集積した多種多様なレジオネラ属菌を扱えることから、レジオネラの病原性獲得機構および生存戦略の進化機序を解明でき、レジオネラ症を引き起こす病原性の高い株の選定や環境リスク因子を抽出できる可能性が考えられ、レジオネラ症の予防対策の基盤となる。
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