研究課題/領域番号 |
16K16224
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 東邦大学 (2017-2018) 国立研究開発法人国立環境研究所 (2016) |
研究代表者 |
松島 野枝 東邦大学, 理学部, 訪問研究員 (20714281)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 両生類 / 水田生態系 / 人為的環境 / 景観遺伝学 / 震災復興 / 水田 / 耕作放棄 / 景観生態 / 生態系管理・保全 / 自然災害 |
研究成果の概要 |
水田は人が作り出した環境であるが、多くの生物が生息地としている。しかし2011年の東北大震災に伴う原発事故後の大規模な耕作放棄によって、水田に依存していたカエル類の生息分布が変化し、繁殖期の変化が生じていたことが明らかになった。対象地域の遺伝的な集団構造を調べ、水田のカエル類の回復過程を予測した。また、本研究は原子力発電所事故という我が国でこれまで経験のない災害被災地における野生動物と自然環境の変化の記録として重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、日本では水田は減少傾向にあり各地で耕作放棄地が増加しつつある。本研究は、そのような状況にある里地・里山生態系において、水田消失後の湿地性生物の保全を考えるための事例となる。また、耕作放棄と水田再開という人間活動の変化へのカエル類の応答を調べることは、両生類における人為的環境への適応行動を明らかにするという点で新しい。特に、本研究は、原子力発電所事故の災害被災地における野生動物と自然環境の変化の記録でもある。
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