研究課題/領域番号 |
16K16248
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
鶴田 真理子 宇都宮大学, 工学部, 助教 (80748202)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 男女差 / ラウドネス / 間隔尺度 / 比率尺度 / スティーブンスのべき法則 / 文化的背景 / マグニチュード推定法 / マグニチュード産出法 / 実験系心理学 / デザイン学 |
研究成果の概要 |
音の大きさの評価に男女差が生じる要因を検討するために,(1)聴力レベルに男女差がない被験者を用いた実験と,(2)挿入型イヤホンを用いた音の大きさ評価実験を行った。(1)では,音の大きさを「大きい」や「小さい」などの言葉による判断基準を用いて評価した場合には男女差が認められたが,数値による評価では男女差は認められなかった。音の大きさの評価における男女差は言葉による判断基準の男女差が影響している可能性が示唆された。一方,(2)の実験では,一貫した男女差が認められなかった。音の大きさの評価における男女差に対する頭の大きさなどの生理学的な男女差の影響は少ないと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音の大きさの評価に男女差が生じる要因は未だ明らかではなかったが,その要因として言葉による音の大きさの評価基準における男女差が影響している可能性が示唆された。その一方で,聴力レベル,頭などの大きさ,音圧と感覚量の対応関係の男女差の影響は小さいことが示された。なお,中国人を被験者とした場合には音圧と感覚量の対応関係に男女差が認められたこのことから,どのような要因が音の大きさの評価における男女差に大きく影響をするのかは今後の課題で継続して検討する必要がある。
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