研究課題/領域番号 |
16K16258
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衣・住生活学
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研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 (2017-2019) 奈良女子大学 (2016) |
研究代表者 |
安川 涼子 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 講師 (30646633)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 再生繊維 / 羊毛 / 電界紡糸 / 色素 / 機能性色素 / 機能加工 / 着色 |
研究成果の概要 |
限りある資源を温存しつつ、持続可能な社会の構築を目指すため、天然物の再生繊維化と再生繊維への色素付与を検討した。羊毛やヒト毛髪を用いてケラチンタンパク質を抽出し、電界紡糸法によってケラチンタンパク質の再生繊維化に成功し、溶液濃度、印加電圧、電極間の極板間距離等の適切な条件を見出すことができた。機能性色素のプルシアンブルー顔料、塩基性染料のメチレンブルーを添加し、色素添加したケラチン再生繊維の作製にも成功した。ケラチン再生繊維は電子顕微鏡観察などの分析を行ない、直径0.2~0.4 μm、色素の付与が確認された。以上より、タンパク質系繊維の再生繊維化と色素添加の初歩的な知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、繊維材料・染色加工の複合的な視点から再生繊維の機能性色素の付与を目指すものである。複合的な視点から分野間の融合を計り、繋がりを広げて強化するという研究のネットワーク化を進めていく意味においても、学術的な意義を持つと考える。日本社会の課題解決に向けて、様々な可能性を見出すことは、生活の質の向上や生活環境の調和、持続可能な社会の構築など社会的に大きな意味を持つものである。 各加工分野の手法は、既存の確立された方法で有効性が示されており、研究関係を構築することで新分野の開拓や新製品の開発なども将来に亘って期待できる。本研究の成果と意義は人類生活の向上に貢献することができると考えている。
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