研究課題/領域番号 |
16K16265
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
山縣 誉志江 県立広島大学, 人間文化学部, 助教 (40634150)
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研究協力者 |
栢下 淳
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 嚥下調整食 / とろみ / 粘度 / 嚥下障害 / 食品物性 |
研究成果の概要 |
本研究では、ずり速度50 s-1で得られる粘度値に近い結果の得られる簡易粘度測定方法を確立することを目的とした。LST (Line Spread Test)では、キサンタンガム系のとろみ剤、溶媒は水、温度は20℃という条件から乖離するほど、評価が難しくなる傾向が見られ、様々な種類のとろみの簡易評価方法として使用するには、LST以外の方法を検討する必要があることがわかった。シリンジを使用するFlow Testでは、LSTと比較し、素材や性質の異なるとろみ剤においても粘度の増加に依存してシリンジ内残量が増える傾向にあることから、粘度の簡易測定方法として、LSTよりも有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、先進国では高齢化が進み、嚥下障害者も増加している。そのため、嚥下調整食の使用量が増え、このような現状を整理するために、IDDSI (International Dysphagia Diet Standardisation Initiative)において、嚥下調整食の世界基準が作成されている。本研究により、日本摂食嚥下リハビリテーション学会の「嚥下調整食分類2013(とろみ)」により相応しい簡易粘度測定法が提案できるだけでなく、IDDSI指定シリンジが入手できないアジアを中心とした各国でも利用できる簡易法として有用性を示すことができ、増加する嚥下障害者への対応の一助となることが期待される。
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